官能評価学会2017年度大会でデモンストレーションする予定でしたが、参加できなかったためブログにてご紹介します。
TDSカーブを描画するのはソフトウェアを使えば簡単です。
さて、サンプル間や属性間の有意差検定にはドミナント%の比率差検定(ペアワイズ検定)を用いるのが通常の方法です。
一方、シミュレーションを用いて信頼区間の推定する方法がブートストラップ法です。
ブートストラップ法とは、1つの標本から復元抽出を繰り返して複数の標本を大量に生成し、それらの標本から推定値を計算する方法です。
TDS法の課題として、高い精度を求める場合にはデータ数が多く必要となります。
この課題に対して一つの解決アプローチが「ブートストラップ法」です。
上記のようなTDSカーブが得られた場合に、属性1と2間の有意差を判断する場合にブートストラップ法を用いた場合に次のようなグラフが得られます。
属性1:Dried Fruit Flavour
属性2:Nutty Flavour
※信頼区間は95%として計算
グラフの重複していない部分が有意差のある範囲といえます。
ブートストラップ法はTCATAでも同様に行えます。
TDSとTCATAでブートストラップ法を行う場合、RのTDS・TCATA解析パッケージの「tempR」を使うのがお勧めです。
お試しください。