TimeIntensityデータの新アプローチ

5/24に官能評価学会の企業部会で発表をさせていただきました。
タイトルは「Time Intensity法のデータの読み方とパネル訓練への活用法」です。

Time Intensity法(略称はTI)は、(1950年代から)70年ほどの歴史のある成熟した手法ですので、経験者にとってはすでにご存知の内容も多かったかもしれませんが、多少は目新しい情報もご紹介できたのではないでしょうか。

特に下記の2点はTIデータに対する弊社独自のアプローチとしてご紹介しました。

1.カーブシグネチャの類似性指標としてDTW(Dynamic Time Warping)の採用
2.TimeIntensityデータの表現方法としてSonification

まず1つめです。
1.カーブシグネチャの類似性指標としてDTW(Dynamic Time Warping)の採用

カーブシグネチャとは、パネリスト毎に固有の形状をもつことを言います(ASTM E1909 9.1.3)。訓練を重ねていくとTIカーブ(回答の生データの折れ線グラフ)の形状が固有の形状(つまり、同じようなカーブ)を持つようになってきます。その為、評価パネリストの評価安定性のガイドラインとして利用されます。通常は、目視でTIカーブを見て経験的に判断します。カーブの類似性を数量的に評価する方法はありますが、評価時間が異なるとうまく機能しないものが多いです。そこで弊社では訓練時におけるTIカーブの類似性評価にDTW(Dynamic Time Warping)の採用しております。これにより測定時間の異なるTIカーブの類似性を客観的に評価できるようになりました。

次に、2.TimeIntensityデータの表現方法としてSonification(音響化)です。

DXの波に押され、データのビジュアライゼーションが浸透してきました。弊社ではTIデータのビジュアル化(グラフ化、動的な表示変化、そして動画化)の次のステージは「ソニフィケーション(Sonification)」つまりデータの音響化が進むと考えています(マルチモダリティ化)。

皆さんもNASAの宇宙の音として月やブラックホールなどの音をニュース等で聞かれたことがあるかもしれません。下記はXで公開されている動画です。※再生時には音量に注意してください。

このように、データの音響化(Sonification)は他分野では採用が進んでいますが、官能評価ではほとんど使用されていませんでした。テイストテクノロジー社ではTIやTDS、QDAなどの官能評価データの表現方法として、いち早くソニフィケーションに取り組んでおります。

当日の発表で使用した時系列カーブをソニフィケーションした動画です。※再生時には音量に注意してください。

部会の発表は、短い時間でしたのでTI法の詳細についてはご説明できなかったのですが、弊社ではTI法に関するテキストを販売しております。

今回、官能評価学会企業部会のメンバー様だけのキャンペーンを実施させていただきます。
※メンバー様の所属する企業・組織であれば、キャンペーン対象といたします。

1.Timeintensityのテキスト(1か月間のメールサポート付)
定価55000円(税込)を下記価格にてご提供。

キャンペーン価格:29700円(税込)・・・46%オフ

2.MagicSenseの特別お値引き(新規購入のみ。既存ユーザーは別途優待)
Baseモジュール(必須)分を特別お値引き。

例)MagicSense TIモジュールセットの場合
Base:210,000円 ⇒ 0円
TIモジュール:194,250円
総額:194,250円(税別)/213,675円(税込)
※1年間の保守契約込み

2024/7/10発注分までとなっております。
詳しくは下記リンクからお問い合わせください。

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ぜひ、この機会にご購入をご検討ください。

admin について

旧ブログ「官能評価なるもの」は平沼孝太が執筆しておりましたが、現在の「官能評価なるもん」は弊社社員が編集しております。
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