Napping®の解析
簡単にプロダクトマップを作図できるということで興味が高まっているNapping®(以下、Napping)ですが、解析で困っている方が多いようです。
FIZZ-CalculationsでもNappingには十分な対応とは言えないので、連携しているSensoMineRで解析するのが手っ取り早いでしょう。
Rを使える方ならば、SensoMineRパッケージのpmfa関数にデータを入れて一発実行でいけます。
しかし、Rはどうしてもスクリプト(プログラムのようなもの)を書く必要があるためハードルが高いです。
そこで解析をテンプレート化してしまえば簡単になります。
NappingをRmarkdownでHTML出力
ここではRmarkdownパッケージを使って、テンプレートで解析してHTMLに出力した例を紹介します。
データはFIZZで取得しました(データには意味はありません)。
FIZZをお持ちでない方は、模造紙にサンプルを書き込んで、基準点から測定した座標を入力すればよいでしょう。
FIZZ-CalculationsにはSensoMineR用のエクスポートメニューがあります。
今回はそのメニューからエクスポートしたデータを使用しました。
Nappingの主要な目的はプロダクトマップの作成だと思いますので、出力例では3種類のグラフだけを出力しています。
pmfa関数では個々人のマップの出力も可能です。今回は非表示にしています。
※nappeplot関数でも個人別マップを出力可能(先)ですが、pmfa関数で出力した方(後)が平均値も表示されるので便利です。
2つのグラフのデータはSensoMineR開発者のサイトからダウンロードいたしました。
英語ですが役立ちますのでご参照下さい。
もし嗜好データがあれば、Nappingから得られたプロダクトマップを使ってプリファレンスマップの作成も簡単にできます。
Rならばcarto関数で一発出力です。
Nappingを解析する他の方法
XLSTATもRと同じようにNappingデータからプロダクトマップやプリファレンスマップの作成ができます。
しかし、FIZZからエクスポートされたデータ形式からXLSTATで解析できる形に編集しなおす手間がかかります。
※FIZZのエクスポート設定ファイルを細かく設定すれば手間は軽減できます。
データマイニング(ちょっと昔の表現ですが・・・)では、データ編集が8割などと言われていました。
ソフトウェアは進歩していますが、データ解析の工数の多くがデータ編集というのはあまり変わっていませんね。
しかし、逆に言えばデータ編集を合理化できればデータ解析の大半は合理化できるということでもあります。
Nappingを解析するツールの作成
弊社では、Rのスクリプト作成や解析テンプレートの作成も請け負っております。
ExcelからRを操作して結果を出力するようなツールも可能です。
解析業務のご相談はお気軽にお問い合わせください。
ラピッドメソッドの一つNappingの解析方法でした。