官能評価学会2025年大会 企業ブース出展のご報告

2日間にわたる官能評価学会2025年大会、皆様お疲れさまでした。
運営の皆様も色々とご配慮いただきありがとうございました。

テイストテクノロジー社も2日目の11/23に企業ブースにて最近の弊社取り組みなどをご紹介させて頂きました。

テイスト社企業ブース

1つ目は、この夏よりご案内しております喫食量モニタリング装置「BRIQ」の実機展示を致しました(テーブル中央

2つ目は、弊社が近年取り組んでおりますローカルLLM(自社/自宅のパソコンでChatGPTみたいな環境を作る)の内容と処理スピード(Token per second)の研究結果を展示いたしました。(テーブル左

3つ目は、今回の大会テーマである「官能評価の世界-現在・過去・未来-」にあわせて、弊社で保有する「過去の書籍」を一部展示いたしました(テーブル右

過去の書籍として下記の3つ紹介しました。
1.「耳官能検査方法」(昭和3年)
陸軍省の聴力を使った能力を計る方法を解説。
文体が古く(漢字とカタカナ)で正直内容は読めないが、検査手法などは読み取れる。いつの日か読んでみたい。

2.工業における官能検査ハンドブック(昭和37年)
現代のバイブル「新版 官能検査ハンドブック」の前著。新版よりページ数が少なく薄い。

3.Food Science and Technology(昭和40年)
PangbornシンポジウムのRose Marie Pangbornらの著作。以前は官能評価分野でのスタンダードな文献でした。

展示書籍

陸軍省の珍しい本(1)ですが、所有している本は劣化が激しいため写真でご紹介させて頂きました。
(2)については、井上先生の講演で「新版 官能検査ハンドブック」の話も出ていたようで、立ち寄った方と盛り上がりました。
日本国内では佐藤信先生の本が有名ですが、英語圏ではPangbornらの本(3)が基本書としては使われていたようです。

弊社ブースの隣にはアルファモス社様が展示をされており、SONYの「におい提示装置」の実機で体験させて頂きました。思っている以上に残り香が少なくて驚きました。
こちらの装置・カートリッジなどはアルファモス社様第一薬品産業社様で取り扱われています。

第一薬品産業社様のブースでは、におい当て体験コーナーを開催されておりましたが皆様は当てられましたか?
香りの記憶方法はパネルトレーニングでも重要な技術なので、当てられなかった方はぜひ、弊社にご相談ください。

ポスター発表も大変面白く拝見させて頂きました。
興味を惹かれたのは、RATA法やフードペアリングが複数のポスターで取り上げられていたことと、企業のうち唯一食品以外の分野でポーラ化成様がポスター掲示されていたことです。
弊社でもコスメ系のクライアントがおりますが、食品に比べて非常に少ないためポーラ化成様には今後も活躍されることを期待しております。

明治大学様、岐阜大学様のポスターでは弊社MagicSenseを使った研究だったようで、ご利用頂けて何よりです。

弊社代表がブースを不在にしていた際にお立ち寄りいただいた皆様には、また別の機会でお会いできるのを楽しみにしております。

インフルエンザが流行っておりますが、皆様お体ご自愛下さい。

admin について

旧ブログ「官能評価なるもの」は平沼孝太が執筆しておりましたが、現在の「官能評価なるもん」は弊社社員が編集しております。
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