食品開発展2015を終えて

食品展示会にご来場いただき、誠にありがとうございました。

初出展ながら、出展期間中に4つのご成約をいただきました。誠にありがとうございます。

事前アポをいただいた方には、ブース内テーブルにて十分な説明をさせていただきました。

ブース内にはポスターなどの掲示物が少なかったため拍子抜けされた方もいらっしゃると思いますが、紙資料だけでは十分にお伝えできないため、口頭説明をメインに、紙資料は補助的に使用しております。ご了承ください。

 

さて、「TDSの波は来た!」というテーマの食品開発展でしたが、お客様の興味は、TDSの実施ソフトウェアFIZZMagicSenseにあったように思います。既存ユーザー様もお立ち寄りいただき、様々なお話をさせていただきました。

そのお話の中で、FIZZの解析について気になったことがありましたので書きたいと思います。

FIZZはデータ収集だけでなく、データ解析もこなします。しかも非常に多機能です。官能評価の解析にはFIZZだけで十分でしょう。

ところが、FIZZユーザー様とお話をしていて気になったのが、分散分析(ANOVA)の扱い方です。FIZZ自体は様々な分散分析ができるように設計されているのですが、モデルの考え方を理解していないため使いこなせていないように感じました。

分散分析のモデルには3つのモデルがあります。

1.固定効果だけの、母数モデル(もしくは固定モデル)

2.ランダム効果(変量効果)だけの、変量モデル

3.固定効果とランダム効果の混在する、混合モデル

 

どのモデルを使うかは、因子(Factor)をどのようにとらえるかによって決まります。

官能評価で問題になるのは、パネリストを 固定効果とするか 変量効果とするかです。

固定効果とする場合は、エキスパートパネルが評価し、結果の一般化はパネル内までと考えます。

一方、変量効果とする場合は、ターゲットとなる母集団からサンプリングされたパネルが評価し、結果の一般化はサンプリングされた母集団にまで適用できます。

どれが正しいとは言えず、官能評価の設計者がどのような仮説を持ち、どのようなパネルを使ったのかによって決まります。

FIZZは多様なモデルが選択できるようになっているため、このモデル選択で悩んでいる方が多いようでした。

ご相談された方には、お話を伺ったうえで適切な方法をご提案させていただきました。

多機能なFIZZゆえの悩み、ですね。

 

さて、弊社ではFIZZを使った官能評価の設計から解析までサポート可能です。FIZZを既にお持ちの方も、まだ持っていない方もお困りの際にはお声掛けください。

2015年内のコンサルテーションは埋まっております。2016年からの実施をお考えの方はお早めにお声掛けください。

ソフトウェア(FIZZ、MagicSense)のご相談はいつでも対応しております。デモのご希望などございましたらお気軽にお声掛けください。

admin について

旧ブログ「官能評価なるもの」は平沼孝太が執筆しておりましたが、現在の「官能評価なるもん」は弊社社員が編集しております。
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