リップスティック型「においスティックOSIT-J」再販売(第一薬品産業)

におい検査といえば、T&Tオルファクトメーターが有名です。

論文などでも記載されているのでパネルスクリーニングで使いたいというお客様がおりますが、弊社では手軽なツールとして「リップスティック型におい検査キットOsit-J」を紹介しておりました。

OSIT-Jは、昨年販売の休止が伝えられておりましたが、第一薬品産業によれば販売を再開するとのことです。

第一薬品産業株式会社再販のおしらせ

弊社でパネルスクリーニングを行う場合、TT式味覚検査とOSIT-Jを組み合わせて行っておりました。OSIT-Jについては、既定の方法だと正解率が高く、パネル能力の差を表現しきれないため当社オリジナルの実施・解析方法を採用しております。

OSIT-Jは、リップスティックタイプ(固形)で使いやすいキットです。紙に塗布し、紙をこすり合わせると、におい物質入りのマイクロカプセルが破壊されてにおいが拡散します。T&Tや他のキットは、液体型です。紙をサンプル瓶に入れて、その紙を嗅がせます。スクリーニングを行う場合、数十名から百名に対して行うことが多く、液体型では直前に塗布が必要なため運営上の手間がかかることと、サンプル瓶を開けるだけでにおいが拡散するため検査場のにおい管理が大変であることからOSITをお勧めしております。

精度を考えるのであれば、OSIT-Jで一定数に絞って、2段階目のスクリーニングテストとしてT&Tやパネル選定用基準臭キットを使う方が良いでしょう。

多くの企業様では5味テストだけの実施が多く、においのスクリーニングテスト自体行われていないことが多いようです。最初の一歩として導入されることをお勧めします。

admin について

旧ブログ「官能評価なるもの」は平沼孝太が執筆しておりましたが、現在の「官能評価なるもん」は弊社社員が編集しております。
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