官能評価学会2016(11/13、日本女子大)に展示出展いたしました。
発表ポスターにはTDSの文字が並んでおり、まさにダイナミック官能評価の時代だと感じました。
新しい手法の論文は、手法を導入して1,2年経ってから論文が出てくることが多いので、今回TDSを発表された企業は1,2年前には着手しているということになります。
実際、弊社のコンサルティング案件としても1,2年前というのは非常に多くのTDS案件を抱えておりました。
今年はどうでしょうか?
ダイナミック官能評価の流れは変わりませんが、TDSやTCATAと嗜好データの統合解析が徐々に盛り上がってきています。TDL(Temporal Driver of Liking)もニーズとしては高まっており、MagicSenseを使ってデータ取得しているお客様もいらっしゃいます。
官能評価データと嗜好データの統合解析ではプリファレンスマップがホットなトピックです。
先日の食品開発展で味の素の方がLSA(Landscape Segmentation Analysis)をご紹介したのをきっかけにLSAに対する興味が高まっております。
フリーの統計ソフトウェアRの官能評価パッケージSensoMineRではIdealMapが実装されました。Ideal Profile Analysis:IPA もしくはIdeal Profile Method:IPMというデータから作成するプリファレンスマップの1手法です。
今年の食品開発展で行った弊社セミナーでは、さまざまなバリエーションのプリファレンスマップをご紹介しました。
いろいろな手法や名前がありますが、やっていることは意外と単純です。統計ソフトがあれば多くの場合は手計算で行えます。
しかし、企業の官能評価担当者が個々に統計ソフトを持っているかというと、そうでもないようです。
統計ソフトを会社から支給してもらえていない、購入の予算がないということです。
何千万とする分析機械は買うのに、何故そのデータを扱う解析ソフトが買えないのか私は不思議に思います(企業の事情というのは理解しておりますが・・・)。
なお、弊社ではJMP(シングルライセンス:27万円)もしくはXLSTAT(Sensory年間ライセンス:69,400円)の使用を推奨しておりますが、XLSTATの年間7万円弱でも購入できずにExcel関数で頑張っている担当者もいらっしゃいます。
そんな不遇の官能評価担当者には朗報です。
フリーの統計ソフトRには官能評価パッケージ『SensoMineR』があります。
無料なのに多機能です。Rコマンダーを使えば、Ofiice製品のようにマウスで操作できます。
R操作の本はたくさんあります。その気になれば最新の手法も思いのままです。
しかし、官能評価に関するRの情報が少なく、『SensoMineR』パッケージの使い方や結果の読み方などを習得する機会が少ないと感じております。
そこで今回テイストテクノロジー社初となるRのセミナーを12月に開催いたします。
操作編(2016/12/8)と実践QDA編(2016/12/9)です。
セミナー詳細はこちら・・・(掲載終了)
お申込みはこちら・・・・・・(募集終了)
Rのスキルに不安のある方は、操作編からどうぞ。
R操作の経験があり、Profile法(QDA)やプリファレンスマップの解析に興味のある方は実践QDA編をお勧めします。
ぜひ、この機会に無料の統計ソフトRを習得して、官能評価業務のワンランクアップを目指しましょう。