NappingとUltra Flash Profiling(UFP)の統合解析

プロダクトマップをパパっと素早く簡単に作りたい。
そんな要望にお応えするのがラピッドメソッドです。

プロダクトマップは商品開発やマーケティングで用いられるツールです。
自社の商品やサービスが市場でどのような地位や位置を確立しているかを視覚的に表現するツールで、「ポジショニングマップ」とも呼ばれます。

そんなプロダクトマップが簡単に作れるということで国内でも人気が出てきているラピッドメソッドです。
手法別では、ナッピングが最も人気で、次にウルトラ・フラッシュ・プロファイリング(Ultra Flash Profiling; UFP)という状況です。

2つの手法は別々に実施しても良いですが、同時に行うことで早さに加えて情報量も増やせます。

まずは手法のおさらいです。

●ナッピング:
サンプルの類似性に基づき、サンプルをマップ上(X,Y座標)に配置する。

●UFP:
サンプルの特徴(ワード)を回答する。ワードは「,」コンマや「;」セミコロンで区切る。

FIZZの場合、ナッピングもUFPも同じ画面で作成・回答しますので、FIZZを使って説明する場合はナッピングの中にUFPを含めることがあります。

しかし、2つの手法は別々の手法です。

ナッピングで得られる座標データだけでは、マップの軸の意味を解釈できません。
しかし、ナッピングにUFPを加えることで軸の意味やポジションの意味を解釈することができるようになります。

プロダクトマップの作成スピードと情報量をお求めの方にはお勧めの手法です。

以前の記事で解説しましたが、SensoMineRではpmfa関数でRのスクリプトを使えば「ナッピングとUFPの統合解析」が可能です。
【ブログ】FIZZユーザーも必見!Napping®データをSensoMineRで解析

しかし、スクリプトなんて面倒くさいという方も多いでしょう。

そんな方に朗報です。

Rコマンダーを使えばスクリプトを書かずにマウス操作だけで「ナッピングとUFPの統合解析」が可能です。

Rコマンダーのメニューから
メニュー> SensoMineR> Holistic approaches> procrustes multiple factor analysis
で実行できます。

解析結果は下記の通りです。

ナッピングとUFPの統合解析

ナッピングとUFPの統合解析

 

中央の「5 T Buisse Cristal」と左上の「8 V Font. Domaine」にはどのような違いがあるのでしょうか?
プロダクトマップとベクトル図を見てみると、2つのポジションと評価属性「Light」の矢印が同じ方向を向いており、両者のポジションの違いに「Light」が寄与していることがわかります。これはナッピングだけではわからない情報です。
統合解析によって、軸の意味付けやポジションの違いを我々の理解できる言葉で解釈できるようになります。

このような統合解析が簡単にできるSensoMineRは、FIZZをお使いの方にもお勧めです。

今回ご紹介したSensoMineRをマウス操作だけで実行する方法をまとめた「SensoMineRハンドブック-Rコマンダー編-」が2018年7月末に発売されます。
7月末までの予約限定サービスとして①1か月間のメールサポート②3冊以上の購入で1回無償社内研修をご利用いただけます。

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この機会にぜひお買い求めください。

admin について

旧ブログ「官能評価なるもの」は平沼孝太が執筆しておりましたが、現在の「官能評価なるもん」は弊社社員が編集しております。
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