味覚テストと官能評価

味覚振興協会が「味覚マイスター」サービスを開始

「味覚マイスター」を認定するサービスを2/20より開始したとリリースがありました。
歯科医師が始めたサービスのようですが、味覚テストと口腔内の「クリーニング」をサービスとしているようです。

一般社団法人味覚振興協会

味覚テストの目的としては、味覚障害を早期発見して治療しましょう、というところでしょうか。

味覚障害はともかく「口腔内の衛生状態」は「味の識別力」に影響します。
弊社TT式味覚検査の解析結果でも「歯磨きの回数」と「テストの正解率」に有意な差がありました。それ以来パネルスクリーニングの事前アンケートには歯磨き回数を設問を設けるようにしております。

医師が運営しているというのがポイントですね。

 

味覚テストの目的と商品

一般的に、味覚テストを利用する目的には次のようなものが挙げられます。

1.一般向け(食育、料理好き、興味)
2.医療用(味覚障害、改善の評価)
3.企業の一般社員用(採用試験、社内資格)
4.官能評価のパネル管理(選抜、訓練、能力評価)

弊社のTT式味覚検査は2004年に一般向け販売を開始いたしました。医療用途では使用できませんが、一般向け・一般社員向け・官能評価パネル向けの3つの用途でお使いいただきました。

当時、ちちんぷいぷいというテレビ番組でケンドーコバヤシさんが来社されて味覚検査を受けるというお話をいただきました。テレビスタッフからご連絡をいただいたときに「ケンドーコバヤシさん」と言われて、なんて怪しそうな名前だと思ったものです。当時のアルバイト学生から人気の芸人さんだと聞き、安心して仕事をお受けいたしました。

その後、法人を主軸として採用試験や社内資格、パネル選抜などでご利用いただいております。

他には次のような味覚テストがあります。

官能評価パネルの味覚テストでは、書籍で処方が公開されているので味の素方式が有名ですね。

医療用の味覚テストではテーストディスク、電気味覚計、ソルセイブなどでしょう。一般には入手できません。

最近は一般向け味覚テストも増えてきているようです。ただし、各種バイアス(識別コード、提示順、色など)への対応がされていないテストがありますので注意が必要です。一般向けということでエンターテイメント性を重視している部分がありますので、そこはご自身で判断ください。

 

 

味覚テストと官能評価

ところで味覚テストは「味覚(口腔内)」の刺激について検査します。においや色といった他の属性については含まれません。
(官能評価のことを味覚テストと表現する場合もありますが、ここでは口腔内刺激に対する応答機能の評価に限定します)

食品の官能評価では、味だけではなく匂いや色といった属性も評価します。何よりも味と思っているものが匂いによる影響ということがあります。
つまり、官能評価のスクリーニングテストとしては味覚テストだけでは不十分ということになります。

ISO8586というパネルの選抜・訓練に関する規格があります。(ISO8586は改訂前はISO8586-1とISO8586-2という2つの規格でしたが、改定後は1つの規格となりました。)

このISO8586ではスクリーニングテストを次の3種類に分類しています(4.4.2項)。

1)五感の機能
2)鋭敏性
3)知覚刺激の記述と伝達

1つめのテストタイプは、感覚器が機能しているかどうかを検査します。視覚を例にとれば、目が見えているかどうか(平均程度の視力)、色の識別能力に問題はないかどうかを検査します。

2つめのテストタイプは、感覚器の鋭敏性を検査します。視覚であれば、視力の検査をするイメージです。

3つめのテストタイプは、知覚した刺激を他者に伝える能力を評価します。視覚であれば、石原表を使った検査で被験者が表に見えた字を実施者に伝えるような感じです。

視覚は比較的他者への伝達が容易ですが、味・におい・テクスチャーは言葉で表現するのが難しいことが多いです。そのため、自分で感じたものを様々な表現を用いて他者に伝えられる能力は記述型官能評価では非常に重要になります。

弊社がスクリーニングテストを設計するときは、テストの目的に合わせて使用する感覚器と上記の3つを組み合わせます。

例えば、

●品質チェックのパネルであれば1と2を組み合わせたスクリーニングテスト、

●記述型官能評価のパネルならば、1と3を組み合わせます。特にエキスパートパネルの場合は検出力も重要なので鋭敏性を加えたテスト、

などにします。

 

簡易的なスクリーニングテスト

ところで今は3月ですが花粉症のパネリストも多いことでしょう。
パネルスクリーニングテストを実施したときは十分な能力だった方でも、この時期だけは匂いがわからないということがあります。

パネルに毎回フルのスクリーニングテストを実施するのは双方負担となるので、評価実施前に簡易的なスクリーニングテストをしてから本評価に入るとよいでしょう。

お勧めは3点試験法です。しかし、3点試験法は提示されたサンプル3品を試飲試食します。
感覚疲労を避けたい場合は、2点試験法にします。1/2のまぐれ当たりの可能性がありますが、一応のスクリーニングになります。

また、一点試験法という評価方法が「新版 官能評価ハンドブック」に掲載されていますが、記憶に基づくA-notA試験法(読み方は、「エーノットエー」が一般的。A非Aなどとも表記)といえます。A-notA試験法は基準となるサンプルAを評価し、次に提示されるサンプルが「A」、または「Aでない」を回答します。通常は先に規準サンプルが提示されますが、この規準サンプルを被験者の記憶に依存するのが1点試験法です。ある程度パネルワークをこなして規準サンプルを記憶していれば効率のよい方法ですが、パネルごとに記憶の程度がバラバラであれば、記憶を検査しているのか、味覚の識別力を検査しているのかあいまいになります。

いずれの方法にしてもメリットデメリットがあります。リスクを理解したうえで手法を選ぶようにしましょう。

 

今回のまとめ

官能評価における味覚検査はパネルスクリーニングテストの一部です。

うまくスクリーニングテストを使って、パネルのパフォーマンス向上、モチベーションアップに活用してください。

 

 

 

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FIZZユーザーも必見!Napping®データをSensoMineRで解析

Napping®の解析

簡単にプロダクトマップを作図できるということで興味が高まっているNapping®(以下、Napping)ですが、解析で困っている方が多いようです。

【過去の記事】Nappingとは

【FAQ】「SensoMineR」とは

FIZZ-CalculationsでもNappingには十分な対応とは言えないので、連携しているSensoMineRで解析するのが手っ取り早いでしょう。

Rを使える方ならば、SensoMineRパッケージのpmfa関数にデータを入れて一発実行でいけます。
しかし、Rはどうしてもスクリプト(プログラムのようなもの)を書く必要があるためハードルが高いです。

そこで解析をテンプレート化してしまえば簡単になります。

 

NappingをRmarkdownでHTML出力

ここではRmarkdownパッケージを使って、テンプレートで解析してHTMLに出力した例を紹介します。

html出力例はこちらをクリック

データはFIZZで取得しました(データには意味はありません)。
FIZZをお持ちでない方は、模造紙にサンプルを書き込んで、基準点から測定した座標を入力すればよいでしょう。

FIZZ-CalculationsにはSensoMineR用のエクスポートメニューがあります。
今回はそのメニューからエクスポートしたデータを使用しました。

Nappingの主要な目的はプロダクトマップの作成だと思いますので、出力例では3種類のグラフだけを出力しています。
pmfa関数では個々人のマップの出力も可能です。今回は非表示にしています。
※nappeplot関数でも個人別マップを出力可能(先)ですが、pmfa関数で出力した方(後)が平均値も表示されるので便利です。


2つのグラフのデータはSensoMineR開発者のサイトからダウンロードいたしました。

英語ですが役立ちますのでご参照下さい。

もし嗜好データがあれば、Nappingから得られたプロダクトマップを使ってプリファレンスマップの作成も簡単にできます。
Rならばcarto関数で一発出力です。

 

Nappingを解析する他の方法

XLSTATもRと同じようにNappingデータからプロダクトマップやプリファレンスマップの作成ができます。
しかし、FIZZからエクスポートされたデータ形式からXLSTATで解析できる形に編集しなおす手間がかかります。

※FIZZのエクスポート設定ファイルを細かく設定すれば手間は軽減できます。

データマイニング(ちょっと昔の表現ですが・・・)では、データ編集が8割などと言われていました。
ソフトウェアは進歩していますが、データ解析の工数の多くがデータ編集というのはあまり変わっていませんね。
しかし、逆に言えばデータ編集を合理化できればデータ解析の大半は合理化できるということでもあります。

Nappingを解析するツールの作成

弊社では、Rのスクリプト作成や解析テンプレートの作成も請け負っております。
ExcelからRを操作して結果を出力するようなツールも可能です。
解析業務のご相談はお気軽にお問い合わせください

ラピッドメソッドの一つNappingの解析方法でした。

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2016年を振り返る:官能評価の動向

ついに12月に突入いたしました。

個人的にはフリーの統計ソフトRを触る時間が恐ろしいほど増えました。
触れば触るほど奥深いと同時に、バグというか課題も見えてきます。その対応も含めてのオープンソースなのでしょう。
基本的には他のソフト(JMPやXLSTATなど)と併用して、結果をチェックするのがよさそうです。
※ほとんどの機能は問題ないですが、官能評価関連のパッケージはところどころに課題があるようです。おそらく、他のパッケージに比べてユーザーにチェックされる機会が少ないためと考えています。

 

今年の官能評価関連の動向にはどのようなことがあったのか振り返ってみました。

まず、一番に気になったのは立命館大学が2018年4月に官能評価学部を開設するという話です。

以前、東京農業大学の先生とお話ししているときに、日本には官能評価学科がないという話題になったことがあります。
東京農業大学には食品香粧学科があり、これが官能評価学科に一番近いと思っておりました。

そうこうしていると、今年のゴールデンウイークぐらいに立命館大学が2018年4月に官能評価学科を開設するという話を聞きました。
当時ネットで検索した際には、学科名は仮称となっていたので最終的には変更になるかもしれませんが、驚いたのと同時に、遂に学科ができるのかという喜びがありました。

ぜひ、日本初の官能評価学科を実現してもらいたいですね。

追記

「官能評価学部」というのは私の記憶違いのようです。失礼いたしました。
サイトを拝見すると、食科学部の中の1つの分野という扱いでした。

社会人の中には、国内に官能評価を勉強する大学がないためわざわざ海外に行く方もおります。カリフォルニア大デービス校のエクステンション講座は有名ですね。
少子化時代には、大学運営において社会人の取り込みも重要です。特に官能評価は企業とのコラボレーションが重要ですから社会人を受け入れられる学部になればいいなと願っております。

構想中とあるので、ぜひ官能評価学を中心に据えてみてはいかがでしょうか?

立命館大学食科学部サイト

 

次に、手法のトレンドですが、今年もTDSの勢いは止まらないようでした。

さらに言えば、ダイナミック官能評価関連の手法の勢いといってもよいでしょう。
TDSに始まり、TCATA、TDLなどの手法が話題に上るだけではなく、実際に実施される機会が増えてきているようです。

そして、今年のISO規格の動向です。

2016年に発行された官能評価関連の規格は2つでした。どちらも既存規格の改訂です。

●ISO 7304-1:2016
Durum wheat semolina and alimentary pasta — Estimation of cooking quality of alimentary pasta by sensory analysis — Part 1: Reference method
デュラム小麦セモリナ及びめん類-官能試験によるめん類の調理品質の推定-第1部:参照方法

●ISO 13299:2016
Sensory analysis — Methodology –
General guidance for establishing a sensory profile
官能試験-方法論-感応プロフィールを確立するための一般指針

ISO 7304は前回の発行が1985年です。30年以上を経たところですので通常の更新だと思います。

ISO 13299は2003年に発行されていますが、13年後の改訂は早いです。
プロファイル法、つまり記述型官能評価は新しい手法が開発されるスピードが速く、多くの企業が採用しています。
普及した手法なので、規格もなるべく早く反映しているのでしょう。

個人的には、記述型官能評価の規格はある程度出来上がってきているので、TDSやTCATA、TI法などのダイナミック官能評価手法の規格を早く発行してほしいと思っています。
ASTMでは検討が始まっているので、ISOでの検討・発行も待ちたいところです。

※食品関連ISOの検討・発行状況などは農林水産消費安全技術センター(FAMIC)でも公開されています。
※ISO規格の検索・購入はJSAが日本語で便利です。

 

最後に、今後の手法の動向について述べたいと思います。

大きな流れとして、官能評価手法は簡略化が進むでしょう。
具体的には下記の3つの方向です。

1.プロセスの簡略化
2.自由度の高まり
3.パネルのコンシューマー化

簡略化とは手法のプロセス全体を簡単にすることです。ラピッドメソッドと言われるもので、これらの手法が普及してくるでしょう。
一方で、情報量は落としたくないという要望もあります。そこで、簡単で必要な情報を取得できる妥当な手法を模索していくと思われます。

自由度の高まりが進み、評価する際に用語選択や回答方法の自由度が高い手法が出てくるでしょう。
記述型官能評価では、すべて事前に決められた用語に回答するQDAに対して、回答者が用語を自由に選択できるFCP(Free choice profiling)のようなイメージです。
TDSやTCATAなどの手法も事前に用語を決めておきますが、回答者が回答時に決めるような手法が出てくるでしょう。
(temporal dominace of free-choice-sensastionsみたいな名前になるんでしょうか・・・。正直、名前が増えるのは勘弁してほしいですね)

パネルのコンシューマー化が進み、嗜好型パネルの利用が主流になってくるでしょう。
簡略化の流れとも一致しますが、エキスパートパネルを構築する手間を考えるとトレーニングをせずに一般のパネルを使うことが増えてきます。
また、嗜好情報との統合解析のニーズが高まっています。プリファレンスマップもその一つですが、エクスターナルプリファレンスマップの場合は、官能評価と嗜好調査を別のパネルで行わなければなりません。これは簡略化の流れと逆行します。
トレーニングを省き、同じパネルから多くの情報を得るというメリットから、コンシューマーパネルの利用が増えてくるでしょう。

ただし、これらはB2Cビジネスの企業の話です。サプライヤーなどB2Bの場合は逆にエキスパート化が進みます。これはメーカー側がコンシューマー化を進めていった結果、足りなくなった部分をサプライヤーに求めていくためと考えられます。

簡略化と情報量の増大はトレードオフの関係です。
どちらも満足する手法というのは難しいと思いますが、これらを模索していく動きは変わらないでしょう。

今年の動向について4つのトピックを取り上げました。

1.大学の官能評価学科の設立(見込み)
2.ダイナミック官能評価手法の活発化
3.記述型官能評価の普及
4.官能評価手法は簡略化・自由化・パネルのコンシューマー化

さて、皆さんの2016年はいかがでしたか?
今年のデータ整理やパネルパフォーマンスのチェックなどしてみてはいかがでしょうか。

FIZZユーザーの方は、FIZZDatabaseもたまには使って見てくださいね。

2016年もあと1か月、宜しくお願い致します。

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【セミナー情報】『SensoMineRで始める官能評価データ解析』(12/8:操作編、12/9:実践QDA編)<弊社主催>

官能評価学会2016(11/13、日本女子大)に展示出展いたしました。
発表ポスターにはTDSの文字が並んでおり、まさにダイナミック官能評価の時代だと感じました。

新しい手法の論文は、手法を導入して1,2年経ってから論文が出てくることが多いので、今回TDSを発表された企業は1,2年前には着手しているということになります。
実際、弊社のコンサルティング案件としても1,2年前というのは非常に多くのTDS案件を抱えておりました。

今年はどうでしょうか?

ダイナミック官能評価の流れは変わりませんが、TDSやTCATAと嗜好データの統合解析が徐々に盛り上がってきています。TDL(Temporal Driver of Liking)もニーズとしては高まっており、MagicSenseを使ってデータ取得しているお客様もいらっしゃいます。

官能評価データと嗜好データの統合解析ではプリファレンスマップがホットなトピックです。

先日の食品開発展で味の素の方がLSA(Landscape Segmentation Analysis)をご紹介したのをきっかけにLSAに対する興味が高まっております。
フリーの統計ソフトウェアRの官能評価パッケージSensoMineRではIdealMapが実装されました。Ideal Profile Analysis:IPA もしくはIdeal Profile Method:IPMというデータから作成するプリファレンスマップの1手法です。

今年の食品開発展で行った弊社セミナーでは、さまざまなバリエーションのプリファレンスマップをご紹介しました。
いろいろな手法や名前がありますが、やっていることは意外と単純です。統計ソフトがあれば多くの場合は手計算で行えます。

しかし、企業の官能評価担当者が個々に統計ソフトを持っているかというと、そうでもないようです。
統計ソフトを会社から支給してもらえていない、購入の予算がないということです。
何千万とする分析機械は買うのに、何故そのデータを扱う解析ソフトが買えないのか私は不思議に思います(企業の事情というのは理解しておりますが・・・)。

なお、弊社ではJMP(シングルライセンス:27万円)もしくはXLSTAT(Sensory年間ライセンス:69,400円)の使用を推奨しておりますが、XLSTATの年間7万円弱でも購入できずにExcel関数で頑張っている担当者もいらっしゃいます。

そんな不遇の官能評価担当者には朗報です。

フリーの統計ソフトRには官能評価パッケージ『SensoMineR』があります。
無料なのに多機能です。Rコマンダーを使えば、Ofiice製品のようにマウスで操作できます。
R操作の本はたくさんあります。その気になれば最新の手法も思いのままです。

しかし、官能評価に関するRの情報が少なく、『SensoMineR』パッケージの使い方や結果の読み方などを習得する機会が少ないと感じております。

そこで今回テイストテクノロジー社初となるRのセミナーを12月に開催いたします。

操作編(2016/12/8)と実践QDA編(2016/12/9)です。

セミナー詳細はこちら・・・(掲載終了)
お申込みはこちら・・・・・・(募集終了)

Rのスキルに不安のある方は、操作編からどうぞ。
R操作の経験があり、Profile法(QDA)やプリファレンスマップの解析に興味のある方は実践QDA編をお勧めします。

ぜひ、この機会に無料の統計ソフトRを習得して、官能評価業務のワンランクアップを目指しましょう。

 

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出展情報-日本官能評価学会 2016年度大会(11/13sun)-

11/13(日)に開催される日本官能評価学会 2016年度大会に企業展示いたします。

—【展示予定】——————————————————————————-
・MagicSenseの新モジュール「TCATA」のデモ

・Web上でデータ解析「MagicSense R-App on Web」(参考展示)

・MagicSenseでもデキた!最新手法
-Ideal Map Analysis
-TDL(Temporaol Driver of Liking)

・FIZZのデモ

・官能評価セミナー実施のご案内(FIZZ、SesnoMineRなど企画中)
———————————————————————————————–

今回はアルファモス社が出展しないようなので、FIZZ代理店のテイストテクノロジー社がFIZZのデモ展示を行います。

あまり大々的に宣伝しておりませんが、弊社はFIZZの代理店をしております。

FIZZの販売だけでなく、
FIZZ画面の設計・データ解析のコンサルティングから、
独自の解析ツールの開発(ExcelやRなど)まで請け負っております。

ご興味のある方はお声がけください。

では11/13日本女子大学目白キャンパスにてお会いしましょう。

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食品開発展2016を終えて シックスセンス

思いがけず今年の食品開発展にも出展いたしましたが、まずまずのご好評を頂けたのではないかと思います。
また、本ブログの初期からの読者と会場でお会いできたのも嬉しい出来事でした。

2日目には『活用!「プリファレンスマップを新商品戦略へ」』と題して20分の無料セミナーを開催いたしました。
90名座れる会場になんと「6名」の方に最初から最後まで聞いていただけました。
空席を気にしつつ、6人の視線(視覚)を頂き「シックスセンスだ!」などと駄洒落が浮かんだものです・・・


「6名」の皆様へ
最後まで聞いていただきまして誠にありがとうございました。
もしかして、人数が少なすぎて退室し難かったのではないかと考えてみましたが、ここはポジティブに「弊社のファン」と捉えさせていただきます。
セミナーでは、プリファレンスマップを作成する上での応用方法・注意点などのノウハウをお伝えできたと自負しております。
しかしながら、時間が20分だけでしたので十分にお伝えできたかどうか不安です。

「6名」の皆様には発表の資料(発表版PDF)をお送りさせていただきます。
ご不明点等ございましたらお問い合わせください。


さて、弊社ブースではMagicSenseと解析ツールの新機能紹介を中心に、人工知能の学習システム(DeepLearning)を参考展示いたしました。

MagicSenseのTCATAモジュールも多くのご質問をいただきました。
解析ツールのTDS再集計機能は多くの方に興味を持っていただけました。
まだまだダイナミック官能評価は注目の的のようです。

人工知能の学習システムは、マウスで操作できる下記2つのソフトウェアに絞って紹介いたしました。

・DeepStation(UEI Corporation)
・DIGITS(NVIDIA)

当日はアルファモス社の味覚識別装置Astreeのセンサーデータを学習する様子を展示いたしました。

今回は人工知能システムも展示してしまいましたが、弊社は「商品開発を支援する会社」と考えております。
お客様の要望に合わせて、官能評価を提案したり、人工知能を提案したりと、我々が最適と考える方法を提案しております。
お客様のニーズに合わせた様々な提案をしてまいりますので、今後とも宜しくお願い致します。

さて今回ご来場の皆様、
お忙しい中弊社ブースにお立ち寄りいただきありがとうございました。
また、ご来場いただけなかった皆様も次の機会にお会いできることを楽しみにしております。

以上、テイストテクノロジー社の食品開発展2016の出展ご報告とさせていただきます。

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出展情報ー食品開発展2016 (10/5,6,7)

食品開発展2016(10/5-7)に出展いたします。

今年は官能評価ソフトウェアMagicSenseの新モジュール『TCATA』『FIZZインポート機能』をデモンストレーション展示いたします。

また、弊社で力を入れている人工知能DeepLearning関連では、学習システムを展示いたします。

去年はTDSブームを追い風に、TDS関連の案件が多かったです。
一方、今年に入ってからはTCATAなどの新しい手法の台頭や、高度な解析手法の普及のためか、解析関連のお問い合わせをいただいております。

皆様にお伝えしておりますが、官能評価を行う上で「データを取得するフェーズ」と「データを解析するフェーズ」の両者を考慮することが重要です。
人工知能やDeepLearning関連でも、ごみデータでもいっぱい入れれば大丈夫と誤解している方がおります。
決してそんなことはありません。

GIGO(Garbage In, Garbage Out)の原則はDeepLearning時代でも通用する原則のようです。

食品開発展のご来場予定の方は弊社ブースにもお立ち寄りください。
皆様のご来場をお待ちしております。

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出展情報ーDrinkJapan2016 飲料・液状食品開発製造展(6/29,30,7/1)

展示会への出展情報をご案内いたします。

今年初めて開催される ”日本唯一の飲料・液状食品の開発・製造展 第1回DrinkJapan”に出展いたします。

今回はセミナーも行います。テーマは「最適風味設計と人工知能」です。

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【出展社による製品・技術セミナー Drink JAPAN】
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日  時: 6月30日 (木) 16:50 ~ 17:20
会  場: 製品・技術セミナー会場 EX-5
タイトル: おいしさ設計の進化-プリファレンスマップから人工知能へ
概  要: プリファレンスマップからディープラーニングなど最新の人工知能技術を用いた最適風味設計のトレンドを紹介。
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ブースでは、官能評価ソフトウェアMAGICSENSEの実演も行います。
MAGICSENSEの解析ツールにTDSデータの新しい解析アプローチを搭載いたしました。TDSデータの解析で行き詰まりを感じている方は是非お立ち寄りください。

ブースでのアポイント希望の方はこちらからお願いいたします

皆様のご来場をお待ちしております。

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客観的嗜好調査法 「消費量計測」 in ベトナム

嗜好調査における尺度にはヘドニック尺度や一対比較、順位法などが用いられます。
上記の手法はいずれも主観的に回答用紙(質問紙法)に回答を記入する方法です。

一方で、客観的な尺度が欲しいという声もあります。

弊社が、いくつかの食品カテゴリで検証をしたところ、特定の食品カテゴリでは「試食時のサンプル消費量」と「ヘドニック尺度」に高い相関関係があることを確認しました。

国内の企業様には、この「消費量調査」の併用をご提案し、採用いただいております。

一方で、この消費量調査はオペレーションがひどく面倒です。
試食前に計量し、試食後に再度計量するのですが、ただでさえサンプル提供をランダマイズしてややこしくなっているところに計量作業が入るため、国内でもオペレーションがしっかりしている調査会社でないと運営自体がガタガタになってしまいます。

そのため海外での実施は難しいだろうなと思っておりました。
実際、タイやベトナムなど東南アジアで行った嗜好調査の話を聞くと、参加者は時間に遅れてくることが多く、スタッフと参加者が雑談を交わしていることも少なくないと聞いておりました(もちろん良いスタッフのいる調査会社もありますよ!)。

今回、ベトナムでの調査の機会があり、また良いパートナーと組むことができたので、「消費量調査」を併用した嗜好調査をベトナムで実施いたしました。

私も初めてのベトナム調査に向けて、調査会場で浮かないようにヘアースタイル・メガネ・服装にこだわり現地に溶け込むよう努力していきました。無事、すんなり溶け込んだのですが、溶け込みすぎて現地のおばちゃんに道を聞かれるほどに・・・

本題に戻りますが、

ベトナム調査は、素晴らしいオペレーションでした。
もちろん結果も期待通りです。

この件から、私は考えを改めました。

適切なパートナーと組めるならば、海外における消費量調査の実施は可能だ

もちろん適切なパートナーを見つけるのが難しいところでもあります。スタッフの質が高ければ価格も高いです。妥当な価格で質の高いパートナーを見つけるのが難しいのでしょうね。一方、価格だけ高くて現地に丸投げという会社もあります。依頼するときには外注先、外注先の管理方法なども確認しましょう。

最後に、消費量調査は運営自体も重要なのですが、調査設計と解析にポイントがあります。

消費量調査および東南アジアでの市場調査にご興味のある方はお問い合わせ下さい。

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【セミナー情報】3/10「Dr. Herbert Stone による QDA Workshop」<アルファモス社主催>

QDA開発者「Dr. Herbert Stone による QDA Workshop」が3/10に開催されます。

QDAは記述型官能評価(Descriptive Analysis, DA)の中の1つの方法論ですが、日本においてはDA=QDAという認識があるほどの人気の手法です(フレーバープロファイルやフリーチョイスプロファイリングなどもDAの手法です)。

一方で、十分な理解がされないままQDA体系の一部のプロセスだけを取り入れたり、大事なプロセスを自己流に変更したりするなど、オリジナルの思想とは異なる使い方も見受けられます。

今回はQDAの開発者であるDr. Herbert Stone自らのセミナーであり、その本質に触れることのできる数少ないセミナーとなっております。

ぜひ、ご参加ください。

セミナーのお申込みおよび詳細情報(アルファモス社サイトへジャンプ)

開催日時 2016年3月10日(木) 9:30~17:00 (受付9:10)
会場 AP品川会議室(東京都港区高輪3-25-23 京急第2ビル 7階)
言語 講演・配布資料・・・英語 / 講演の逐次通訳・・・日本語
対象 官能評価(特にQDA)に従事されている方、またはご関心のある方
定員 20名 (定員になり次第、締め切りとさせていただきます)
参加費 48,000円 (税込) (昼食代込み)
お支払方法 銀行振込 2016年2月29日(金)まで

※本セミナーは、アルファ・モス・ジャパン社が主催するセミナーです。弊社(テイストテクノロジー社)は情報提供のみとなっておりますので、セミナー詳細のお問い合わせはアルファ・モス・ジャパン社にお願いいたします。

オリジナルのQDAを理解するためには、開発者のDr. Herbert Stoneに聞くのが一番だと考えております。

ぜひ、この機会にQDAの理解を深め、疑問を解消しましょう。

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